更年期を穏やかに

季節はすっかり秋で、紅葉の話題が聞かれるようになりました。

今回は人生の秋、更年期についてです。一般的に更年期と呼ばれるのは閉経を挟んで10年ぐらいの時期。50歳前後になると卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が急激に減少します。その結果、体内のホルモンバランスが乱れて、自律神経の調節が上手く出来なくなり、冷え、のぼせ、肩こり、精神不安、不眠といったさまざまな不調が起こるのです。

中医学では、こうした更年期の症状は、主に五臓の「腎」の衰えによっておこると考えます。「腎」は命のエネルギーの源「腎精」を蓄え、成長・発育や生殖と深く関わる臓器。そのため「腎」の働きが弱くなると、ホルモンの失調などを起こしやすくなります。「腎」の陽気や潤いも不足となり体の陰楊のバランスが崩れ、その結果、冷えやのぼせといった不調が現れます。

その他、血行が悪くなる「お血」やストレスによる気の巡りの停滞「気滞」なども、更年期の不調を悪化させる要因となります。

更年期症状の改善は、中医学の得意分野。ストレスをためると症状の悪化にもつながるので、不調を感じたら一人で抱え込まずにご相談ください

10月31日(水)から11月2日(金)は研修で留守にしますので、相談はお休みです。